ブランドを
体現する人になる
齋木 祐実
2006年 入社
レストラン キハチ
青山本店 店長

学生時代の専攻は、観光ビジネス。旅行業界への憧れから、卒業後はホテルに就職。配属されたバンケットの仕事にやりがいを感じ、より専門的な世界で成長したいと考えキハチに入社。キハチ創業者 熊谷喜八との仕事を通じて、料理やサービスへの深い想いに感銘を受け、以降 “ムッシュ・キハチ” の想いを内外に伝えるために日々奮闘している。現在は、青山本店の店長として店舗運営から人材育成まで手がけている。

世代をこえた、
運命的なめぐり合わせ

幼いころから運動が好きで、中学高校とバレーボールに打ち込んできました。大学にはスポーツ推薦で入学し、将来の進路の選択肢は広いほうがよいと考えて、観光ビジネス課を専攻。もともとホテル業界に興味があり、学んでいくうちに強い憧れに変わったことから、卒業後は迷いなくホテルに就職しました。配属先は料飲部門。主にバンケットを担当しながら、やりがいを感じる日々を過ごしていたのですが、住み慣れた地元を遠く離れ、全寮制の環境に変わったことから体調を崩してしまいました。悩んだ末に退職することに決め、ホテル在籍中に就職活動を始めました。
前職のころから、より専門的な食やサービスの世界で成長したいと思っていたので、レストランを中心にいろいろな企業を見ていたところ、知人が教えてくれたのが『キハチ』の存在。当時キハチが掲げていた『食を通してロマンを売る』という言葉に、なにか無性に心をゆさぶられて「本当にそんな素敵なことができるのかな?できるのならやってみたい!」と情熱が湧き上がってきたことを今でも覚えています。そのことを母に相談したところ、実は母もキハチをよく知っていて、若い頃に自分も求人応募していたことを打ち明けてくれたんです。残念ながら実際に働くことはなかったそうですが、母の中でキハチはずっと憧れのレストランであり、わたしからその名前を聞いてとても驚き、二人で運命的なめぐり合わせを感じました。それからは他社には目もくれず、キハチで働きたい一心で猛アプローチして入社しました。

ムッシュ・熊谷喜八との
出会い

入社して早々のことです。配属店舗でウエイターの補佐として先輩から指導を受けていた私に、ある大きな仕事が飛び込んできました。それは、キハチ創業者 熊谷喜八の料理教室のアシスタントという大役。当時、銀座、大阪、福岡にあるキハチレストランでは、熊谷喜八の料理教室「グルメサロン」が毎月行われていて、私が所属する大阪の店舗で開催する際のアシスタントに抜擢されたんです。例えるなら料理番組のアシスタント兼司会進行のようなお仕事です。「経験の浅い私が、なぜこんな大役を?!」と驚きましたが、ちょうど人が入れ替わる時期だったことや、将来を担う若手の育成という会社の方針もあり、私に声がかかったんです。もちろん私一人ではなく先輩と二人でアシスタントを務めたのですが、憧れの人である『ムッシュ』と一緒に仕事ができることに、緊張と喜びでいっぱいになりました。グルメサロンの開催日に向けて、レシピや手順など進行の流れを頭に叩き込み、当日は緊張の中でムッシュのアシスタントを務めました。始めのころは緊張しすぎて、手順が頭から飛んでしまったり、もたもたしてムッシュを待たせてしまったり、本当に失敗だらけでした。そんな私に対して、優しく受け流すのではなく、きちんと厳しく指導してくれたムッシュには、今思えば本当に感謝しかありません。食とは人の心を動かすものであり、生産者と食材への敬意、料理へのこだわりと真摯な姿勢、それを提供する空間づくりや、細部まで心を込めた気配りなど、すべてが融合してはじめて人に「感動」を与えることができる。そんなムッシュの「食」への想いを直に聞き、同じ時間を過ごせたことは、私にとって宝物のような経験です。

想いをつなぎ、
さらに発展させたい

現在、青山本店の店長として店舗運営や人材育成を担っています。そういった日々の業務はもちろんですが、より大きな視点ではキハチをさらに発展させ、多くの方々から愛されるブランドにすることが私の目標です。この目標は、新人時代の経験やムッシュとの仕事を通じて、自然に芽生えてきたものです。大阪の店舗で丸5年経験したあと、次のキャリアとして東京を目指そうと決心したのも、より広い世界に出ることで目標が実現に近づくと思ったからです。上京してからは現在の青山本店の前身である「セラン」での仕事をはじめ、様々な店舗でサービスや運営を学びました。そんな時に起きた世界的なパンデミックで飲食業界は大きな影響を受け、私たちも先の見えない中で不安を感じつつ、慣れないことや初めてのことにもチャレンジしながら、自分に出来ることを懸命にしてきました。そして2021年の春頃、上司から「やってみないか?」と声をかけられたのが、キハチ青山本店の店長のポジションでした。目標を実現するためには、自分一人のスキルを磨いても叶えることはできません。想いを共有する仲間がいれば、その力は何倍にもなり、みんなと実現するからこそ喜びも大きくなります。とはいえ、本店店長という要職が自分に務まるのか…。そんな迷いの中で、背中を押してくれたのはムッシュの言葉でした。「齋木ちゃんなら大丈夫」と。
パンデミックによる苦しい3年間を乗り越え、また大好きな仲間たちと最高のレストランを運営できることは、それだけで大きな喜びです。店長になってからも正直失敗ばかりですが、キハチを発展させたい、世の中に伝えていきたいという想いは誰にも負けないと思っています。一緒に働く仲間にもキハチの想いを伝え、何よりもこの仕事の面白さを知ってほしい。そしていい会社だね、いいお店だねと、お客様はもちろん、仲間からも言われる場所にしていきたい。そんな気持ちで、毎日奮闘しています。

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